主任研究者挨拶

 

西田先生写真

独立行政法人
国立がん研究センター東病院
特定非営利活動法人
稀少腫瘍研究会
西田 俊朗

平素はNPO稀少腫瘍研究会並びにGIST研究会の研究と活動にご理解ご協力賜り、心より御礼申し上げます。また、昨年末より開始しましたSTAR ReGISTry「ハイリスク消化管間質腫瘍(GIST)に対する 完全切除後の治療に関する研究」には格別の配慮を賜り感謝しております。
これまでの臨床研究から、現在、高リスクGIST術後には3年間のイマチニブアジュバント治療が推奨されています。しかし、治療期間が本当に3年で十分なのか、実診療でどの程度の日本人GIST患者さんが3年間の治療を完遂できるのか、アジュバント治療が有意義なGIST患者さんはどんな人なのか等々は全く解っておりません。本研究は、介入の無い前向き観察研究ですが、予定症例数以上集まりますと介入研究に近い高いエビデンスが得られることが期待されます。また、術後アジュバント治療のこのような問題に関して正しく答えを出せるのは、世界中で本研究だけの状況です。 現時点で165施設の皆様方に参加表明を頂いておりますが、高いエビデンスを出すにはより多くの症例登録が必要です。ご参加いただける施設には、一症例でも多く登録いただくとともに、研究参加可能な関連施設や他施設をご紹介いただきたくお願い申し上げます。本研究では、研究臨床面でのインセンティブ(遺伝子解析、血中薬剤濃度測定等)以外にも、登録に際しての経済的インセンティブもございます。 皆様、どうぞ積極的な症例と施設のリクルート、よろしくお願い申し上げます。