研究概要
研究の目的
NET Registry
膵・消化管および肺・気管支・胸腺を原発部位とする神経内分泌腫瘍患者(NET:Neuroendocrine Tumor)を悉皆登録し、患者の分布を明らかにするとともに、NETに関する今後の臨床研究・臨床試験に必要な情報を抽出するための基本台帳を作成する。
PROP-UP
膵あるいは消化器を原発部位とする治癒切除不能または治癒切除後再発と診断された、神経内分泌腫瘍患者(NET:Neuroendocrine Tumor)の生命予後の調査を通して、現在の日本における実態を明らかにする。
PROP-UPでは、各施設の倫理審査委員会承認日までにNET であると診断されている患者を遡って登録する後向き観察研究(PROP-UP Study Ⅰ)と、前向きにNET 患者を登録する前向き観察研究(PROP-UP Study Ⅱ)を計画した。
後向き観察研究は、Ki-67 index のG1/G2分類のCut off 値の推定のための研究とし、引き続く前向き観察研究では、Ki-67 indexのG1/G2 分類のCut off 値が前向き研究に参加した患者集団でも再現できるかを確認するための研究とする。
対象者
NET Registry
<適格規準>
- 2012年1月1日以降に病理組織学的に下記の病理分類注)を満たし、倫理審査委員会承認日以降、診察を継続している。
・膵・消化管NETの場合、NET G1/G2、NECまたはMANEC と診断されている。
・肺・気管支NETの場合、TC、AC、LCNECと診断されている。
・胸腺NETの場合、病理学的に診断が確定している。
- 原発部位が膵・消化管または肺・気管支・胸腺のいずれかである。
- 本研究の参加について、本人(ただし、20歳未満の場合は代諾者(当該患者の親権者、法定代理人等、患者の意思及び利益を代弁できると考えられる者)の同意が得られている。
<除外規準>
- (肺・気管支NETのみ)病理組織学的に小細胞肺癌と診断されている。
- 他の医療機関にて当該研究に既に登録されていることが判明している。
- その他の理由により、本研究への参加が不適当と判断される。
PROP-UP
<適格規準>
- 病理組織学的に、NET G1/G2、NECまたはMANECと診断されている。
- 治癒切除不能または治癒切除後の再発と診断
・Study1の場合、2012年1月以降、各施設の倫理審査委員会承認日までの間に診断されている
・Study2の場合、各施設の倫理審査委員会承認日以降に診断されている
- 原発部位が膵あるいは消化器のいずれかである。
- 同意取得時年齢が80歳以下である。
- 本研究の参加について、本人(ただし、20歳以下の場合は代諾者(当該患者 の親権者、法定代理人等、患者の意思及び利益を代弁できると考えられる者))の同意が得られている。
<除外規準>
- 治癒切除不能または治癒切除後再発と診断される前1年以内に、NETに対する治療を受けた患者。(ただし、治癒切除手術、術前治療および術後アジュバント治療は除く)
- 重複癌(同時性)を有する患者。
- 治癒切除後の再発例で、根治切除可能な患者。
- 他の医療機関にて当該研究に既に登録されている。
- その他の理由により、担当医師が本研究への参加を不適当と判断する。
目標症例数と研究予定期間
データベース登録
本研究は下記の臨床研究データベースに登録しています。
NET Registry
UMIN-CTR: UMIN000016380
PROP-UP
Study1:UMIN-CTR: UMIN000015976 Study2:UMIN-CTR: UMIN000015975