主任研究者挨拶

成田先生写真

新潟大学
腎・膠原病内科学
成田 一衛

このたび、松尾清一先生の後任として、BRIGHTEN研究の主任研究者を務めさせていただくこととなりました。
過分なお役目をいただき甚だ恐縮ではございますが、本研究を成功させるべく尽力してまいりますので、先生方におかれましては、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

先生方もご存じの通り、CKDの患者は年々増加傾向にあり、それに伴う腎性貧血の患者に触れる機会も増加しているところかと存じます。
ESA製剤の登場によって、腎性貧血に対する治療は大きく進歩しましたが、一方で外因性EPOに対する抵抗性を示す患者群が明らかになっております。ESA低反応性に関する大規模研究が欧米で先行して行われましたが、未だ「ESA低反応性患者の予後が悪いのか?」「ESA低反応性患者に対して高用量のESAの投与を行うことが悪いのか?」は明らかになっておりません。

本研究の成功が、実地臨床から得られる貴重なエビデンスとして、今後の治療方針の改善や研究の発展に与える役割は極めて大きいと信じております。
先生方におかれましては、日々の診療でご多忙の中誠に恐れ入りますが、引き続き本研究にご協力賜りますよう重ねてお願い申し上げます。